魔界女王伝
第八章、エクソシスト
「久しぶりにこれを使うな。」
といい、一枚のノートを取り出す。表紙には天使の絵が描かれていた。
そして立ち上がってデスクに座り、深呼吸を三回ほどした。意を決してページを開く。
そこには(バチカンフレストリー、ローレンス・バルボァ、XXX-6103-2057と書かれていた。
レイジェルは唾を飲みこんで、ポケットからケータイを取り出して電話をかけた。
「プルルルル・プルルルル・プルルルルル・プルルルル」
「はい、ローレンスです。」
低い声でローレンス・バルボァは電話に出る。
「ローレンスさん、久しぶりです。レストルン病院の医局長を務めていますレイジェルです。私の事をまだ覚えていらっしゃいますか」
ローレンスは声の主を思い出すために数秒考えてから話す。
『お久しぶりです。レイジェルさん、あの事件以来ですね。突然どうしたのですか。」
ローレンスは事の重要性を確かめるため冷静に慎重に相手が話をするのを静かに待った。
レイジェルは内容をいったん整理して話し出す。
「今日、黒人の男性の患者さんが緊急で当病院に運ばれてきました。年齢は33歳、体格は合気道を習っているだけあって、健康そのもの。死因は心臓への高圧電流によるショク死、ただ解せないのは心臓の部分に白い小さな子供の手と思われるアザがのこっていること。後で知ったのですが、彼は大英博物館に勤務していて事故が起こったと思われる時刻、高圧電流の設備はなく呪われた人形の近くで倒れてをり、その人形が安置されていたケースはバラバラになって突如として人形が消えていたそうです。」
なるほどとローレンスは低い声で返した。
「問題はその患者さんの変死と人形の事なのですが、博物館ではいわくつきの呪われた人形と言われて、すでに職員の一人が勤務を終えて帰る途中、横断歩道で殺されかけたと言う事と、彼は車に引かれる寸前、金色の光が彼の体から輝いて他の歩行者の方もそれを確かに目撃したという証言しているそうです。」
「金色の光が、その人を包み込んだ。」
うむ、とローレンスは言った。
といい、一枚のノートを取り出す。表紙には天使の絵が描かれていた。
そして立ち上がってデスクに座り、深呼吸を三回ほどした。意を決してページを開く。
そこには(バチカンフレストリー、ローレンス・バルボァ、XXX-6103-2057と書かれていた。
レイジェルは唾を飲みこんで、ポケットからケータイを取り出して電話をかけた。
「プルルルル・プルルルル・プルルルルル・プルルルル」
「はい、ローレンスです。」
低い声でローレンス・バルボァは電話に出る。
「ローレンスさん、久しぶりです。レストルン病院の医局長を務めていますレイジェルです。私の事をまだ覚えていらっしゃいますか」
ローレンスは声の主を思い出すために数秒考えてから話す。
『お久しぶりです。レイジェルさん、あの事件以来ですね。突然どうしたのですか。」
ローレンスは事の重要性を確かめるため冷静に慎重に相手が話をするのを静かに待った。
レイジェルは内容をいったん整理して話し出す。
「今日、黒人の男性の患者さんが緊急で当病院に運ばれてきました。年齢は33歳、体格は合気道を習っているだけあって、健康そのもの。死因は心臓への高圧電流によるショク死、ただ解せないのは心臓の部分に白い小さな子供の手と思われるアザがのこっていること。後で知ったのですが、彼は大英博物館に勤務していて事故が起こったと思われる時刻、高圧電流の設備はなく呪われた人形の近くで倒れてをり、その人形が安置されていたケースはバラバラになって突如として人形が消えていたそうです。」
なるほどとローレンスは低い声で返した。
「問題はその患者さんの変死と人形の事なのですが、博物館ではいわくつきの呪われた人形と言われて、すでに職員の一人が勤務を終えて帰る途中、横断歩道で殺されかけたと言う事と、彼は車に引かれる寸前、金色の光が彼の体から輝いて他の歩行者の方もそれを確かに目撃したという証言しているそうです。」
「金色の光が、その人を包み込んだ。」
うむ、とローレンスは言った。