魔界女王伝

第九章、襲撃

バルボァはテーブルに座り本を開いた。目次をみながら人形の項目を探した。そしてある項目を見つけた。


辞典第５８２５ページ、中世で造られた魔物の人形について。



「ふむ」と言い、その項目を開いた。こう書かれている。



「かって、ある高名な人形師が大黒魔術師（アグリッパ）に頼まれて一体の人形が造られた。
名前をアリスという。



この人形の最初の所有者は原因不明の眠り病に落ちてしまい死亡してしまった。
その後、様々な人に渡るが相次いでこの人形の持ち主は眠り病で病死してしまい、ある時を境に人形は消息不明となった。



原因は不明だが、おそらくはアグリッパ自身が黒魔術を使って悪魔を降魔させた可能性があるだろう。
と、書かれていた。



「なるほどな…」と言い険しい顔をした。
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表紙・目次

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