くもりのち晴れ
神様・・・・
神様っていないこと分かってるんだよ

だけど・・・

都合が良すぎるのかもしれないけど

会わせて欲しい人がいるのって願いたくなる

もし私が神様だとしても

そう都合よく要求なんか聞けないよね

この世にはたくさんの人がいるんだし

その一人一人の願いなんか聞いてられないもんね

だけどね、神様

あの時に失った彼に会いたいの

言葉を失って変わり果てた彼に

もう一度会いたい

1時間・・・30分だけでもいい

彼の声を、彼の体温を感じたい


私ね、決して料理が上手い方じゃないんだ

だけどね

”うまい、うまい”って食べてくれたんだよ

ちょっと風邪ひいただけなのに

仕事休んでまで看病してくれたんだよ

ねぇ、神様・・・彼を返して・・・

時間が経つにつれて彼の声忘れちゃうよ・・・

写真もっと撮ったらよかったね

もっとたくさん話したりすればよかったね

あんなに苦痛だった口喧嘩が今じゃ懐かしいよ

彼がこの世からいなくなって悲しくて毎日泣いていたのに

今じゃ彼にしてあげられなかった事を毎日悔やんで泣いてる

神様・・・泣かなかったら聞いてくれる?

もし彼に伝える事が出来るのなら伝えて欲しい

”幸せだったら雨を降らして”と

そうすればあんなに大嫌いだった雨が好きになるから

彼と初めて会った日も孤独になったあの日も

雨は私と一緒だった

だから伝えて・・・

雨が降ればきっと幸せな気持ちになれるから


今日はくもりのち晴れ

雨雲のない晴天

いつかこの空から彼の返事がくるのかな

ねぇ・・・神様
< 1 / 1 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

大好きでも大嫌い
レイジ/著

総文字数/771

その他1ページ

表紙を見る
失愛
レイジ/著

総文字数/542

恋愛(その他)1ページ

表紙を見る
46
レイジ/著

総文字数/1,461

その他2ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop