「視えるんです」


………

……




「……そういえば先生」

「あ?」

「警察の人に、何か言われました……?」




警棒を所持していたこと、そして怪しげな道具が詰まった鞄……。

色々と、事情を聞かれたはずだ。

だから、心配になって先生を見たけれど。








「GSってのはな、国家から認められてる仕事なんだよ。
一般的には知られていない。というか、知らせることは禁じられているがな」




……なんと。

ゴーストスイーパーというのは、国に認められているものらしい。

つまり、国のお偉いさんは幽霊の存在を認め、それを排除する人間を傘下に置いているということになる。




「あの……私も先輩も、GSの存在を知っていますが……」

「あぁ、強制排除の対象だな」

「え、ちょっ……強制排除っ……!?」


「知ってはいけないことを知る。それは死刑にも値するものだ」




し、死刑って……そんなのヒドい!! 私は知りたくて知ったわけじゃないのに!!









「よかったな南沢、俺が味方で」

「……え?」




いつかと同じように、先生がニヤリと笑った。


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