恋愛のやり直し方

パコン！



「痛てっ！」



突然、ワインリストで竜君の頭を叩いたのは友田。





「お前は、好きな子を苛めるガキ大将か！もうちょっと大人になれ」




まるで小学校の先生のような口ぶり。
言われた竜君もテヘヘヘと笑ってる。




「坂下さん、森嶋さんにちょっと失礼な事を言ってしまったんです。手なんか出してないですよ。ね？森嶋さん」


「そうなの？綾」






心配そうに私を見る真理子。
いつも心配ばかりさせてるな。






「うん。でも、失礼なことって言うか、当たってるとこあるから大丈夫です。先生も気にしないでください」



「はいっ！じゃあこれでおしまい！せっかくなんで飲んで食べましょう！だって、今日は綾さんの歓迎会でしょ？っ痛て！」


「えっ？」


再びパコンと叩かれた竜君。
今度は真理子に。






「森嶋さん、そういうことみたいだから、好きなの食べて飲んじゃってね」