恋愛のやり直し方
確かに継がれたお酒は全部飲んでるし、いつもより血色がいい。

真理子や竜君の話しに合わせて大笑いしたり、時には竜君をからかってみたり……




だけど、フっとした瞬間素の顔をする。
それは、ホントに一瞬なんだけど。



偶然見てしまったその顔は、ココに来て数回現れた。





ホントは、全然楽しくないんじゃないかって思って観察したけど、そうでもなさそう。

飲んでる量は私の遥か上をいっている。





横に座る私は、ジッと友田の顔を観察することができない。
チラチラと盗み見て観察してるだけなんだけど、頭の奥に焼きついた素の顔が、段々頭中を浸食し始めた。





何だこれ?



小学生の時に、気になる子がいた時を思い出す。
奥手な私は、チラチラとその子の様子を盗み見ることしかできなかった。
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