恋愛のやり直し方
「わぁーどうしたの?」



「なんか、スーパーの前通りかかったんですよ。そしたら、今年まだ食べてなかったなって思ったら急に食べたくなっちゃたんです」




「アッハハハそうなんだ。じゃあ、それ冷やしておくね」



「よろしくお願いします」




竜くんからスイカを受け取る。
フワッと夏の匂い。



そういえば、私も今年は食べてなかった。







「センセ、そろそろ起きますかね?」



「うーん。どうだろ?けっこうな時間まで飲んでたみたいだよ?」



「そうですか………」




竜くんはカバンから紙袋を出している。





「仕事だよね?起こしてこようか?」




「あ、いいです。今日はココで最後なんでゆっくりできますから」



「そうなんだ……」




編集者って仕事は就業時間があるようで無い仕事。
作家が原稿に向かえばそれに付き合わなくてはいけない。

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