恋愛のやり直し方

「竜、森嶋さん困ってるけど？」



「そうですか？」




そうです







「でも、最近は主婦だってネイルくらいしますよ？」



まだ拘りますか？ネイルに……




「うーん。やりたい気持ちはあるけど、誰が見るわけでもないし、ネイルしても行くトコないしね……。さて、竜くんは仕事しに来たんでしょ？先生起きましたよ」




「はぁーい」



私がキッチンへ下がったのを合図に、竜くんが友田に封筒を渡す。









「来週くらいによろしくお願いします」



「あいよ」



受け取った封筒で右肩をポンポンと叩く友田。
まだ気だるそう。





「ところで、今晩の佐川先生の記念パーティよろしくお願いしますよ？」





「あぁ、今日だったっけ？」



「忘れないでくださいよ？さすがに佐川先生のパーティーをすっぽかしたらいくら先生でも干されますよ」




「分かってるよ」