恋愛のやり直し方
突然真っ白になった。







遠くの方で大声で私を罵る声がする

何と言ってるのかまでは分からないのに、間違いなく私を罵っているんだという確信がある。





あぁ、また逃げてしまったのだ





私には、父親がいない。
死んだわけじゃなく、きっと今もこの世の中で生きているんだと思う。



だけど、今偶然その人とすれ違っても私は彼を父親だと分かる術がない。




なぜなら、私の記憶が無い幼少期に両親が離婚をして以来一度も見たことが無いから。



写真くらいあってもよさそうなのに、ウチにはその人に関わるもの全てが無かった。






嫌いで別れたから仕方ないのかもしれない。
だけど、理由は他にあった

< 262 / 548 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop