恋愛のやり直し方
眩しくて目が覚めた。



ぼやける視界が次第にはっきりしてくると、そこは私の家では無かった。



ゆっくりと身体を動かすと





「………っ!」





こちらを向いてスヤスヤと心地よさそうに眠る友田の顔。

どういうこと?



頭を起こして自分の姿を見ると、どうやら私は友田の腕枕で寝ていたようだ。





私の右手は友田の左手に握られていて、身動きが取れない。








どういう経緯でこの状態になったのか分からないけど、とにかくこの場を去らなくては

できれば友田の目が覚める前に





少しずつそっと身を友田から離していく。
ギュッと握られた右手のせいで動きずらい。




左手でそっと絡まった指を解こうと試みていると









「目が覚めて俺一人だったら凹むなきっと」
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