恋愛のやり直し方
友田の作風が変わったのは、それが理由なのか分からない。


けれど、その後書く小説はキレイな言葉で綴られた、万人受けする様な小説ばかりで、デビュー作を好んだ人たちは皆、彼の本から遠ざかって行ったらしい。



それと引き換えに『売れっ子小説家』という地位を得た友田。






友田の堕落した――

人と関わらない生活は、それからだという。






このことを知っている人はみな彼が再び誰かを傷つける事を恐れているんだと言っている。








だけど、私にはそうは思えなかった。


なぜだか、友田がそんな理由で里美さんと別れたと思いたくなかった。




彼女の今後の身を案じて、友田が身を引いた






聞こえはいいけど、それが原因にはならない気がする。
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