恋愛のやり直し方
「綾さん……でも、それでもいつか誰かを受け入れてくれることを俺は願ってますよ」




「ありがとう。ごめんね」






竜くんは、残っていたご飯を一気に口へ運ぶ。
何かを飲み込むように。







それを見て、お茶を淹れにキッチンへ立つ私。
ふと、目の奥にあの写真に写った里美さんの顔が浮かぶ。





嫌いで別れたわけじゃない二人。




もしかしたら、今でも後悔する気持ちがあるのかもしれない。
それがお互いだとしたら……



だから、友田は未だに誰も本気になれる相手を作らないのかもしれない。








「ごちそうさまでした。一旦帰ります。もしセンセが帰ってきたら連絡ください。何時でも待ってますから」



「うん。分かった」




切羽詰まったような竜くんの表情に、胸の奥がチリチリと痛む。
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