恋愛のやり直し方
パタンとドアを閉めて、竜くんが帰ったのを見計らって友田に電話をかけた。




『もしもし』




「竜くん、今帰りました」



『嫌な役回りありがとう。森嶋さん、ちょっと出てこない?』





友田は今、どこにいるんだろう?

過去をほじくり返されて、傷心なのだろうか?




電話から聞こえる声からは、感情が一切読み取れなかった。







『ちょっと、付き合ってほしんだけど?夕飯まだでしょ?』




「あ……はい。」




『竜には、飯食ったら連絡いれるから』




竜くんに申し訳ないと後悔する私の気持ちを読んだのだろうか?
友田は、『安心して』というようにそう言った。








「分かりました。どこへ行けばいいですか?」
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