恋愛のやり直し方
友田が指定したのは、マンションから4つ下った駅だった。




食事に出ると言う事は、せっかく作った栗ご飯を今晩は食べないということ。
少し残念に思いながらも、竜くんがおいしく食べてくれた事が救いになった。



手早く冷蔵庫にしまい、片づけをして家をでた。







自動ドアをくぐり抜けエントランスに入ると、コンシェルジュデスクにいる立花さんと目が合った。





「こんにちは」




挨拶をすると、こっちと手招きされた。
仕事中、立花さんがそんなことをするのも珍しい。



とりあえず急いでいるから、用件を聞いて時間がかかりそうならまた改めてもらおう。





「この前相談した娘の誕生日プレゼントだけど……」

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