恋愛のやり直し方
分からないことが多すぎて、私の身体はキャパオ―バ―。


段々気持ち悪くなってきた。







言われるがまま引っ張られるがままココまで付いて来てしまったけれど、何の説明もないなんて納得できない。


だって、私がこの数時間どれだけ不安定な精神状態の中にいたことか……





まぁ、そんなこと友田が知るはずもないんだけど。




でも、こんな勝手に素直に従えるほど、初心じゃない。





だから、歩いていた足を突然止めた。



掴まれた腕がその衝撃でピーンと張って痛んだ。





すぐに友田の顔がこちらを向く。
その顔に文句の一つでもぶつけてやろうと思っていたのに――




「綾?」
< 452 / 548 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop