恋愛のやり直し方
しばらく無言を貫いてみようか……


それとも遠回りに返事してみようか……







ダメだ。
私に友田を騙せるボキャブラリーがない。




ここは、素直に返事をしてしまうしかない。







「返事、一応聞いておこうと思ったんだけど。やっぱりムリだわ。俺、嫌だって言っても離してあげられない。ごめんね諦めて」



「え…ち、ちょっと……」



突然立ちあがり、動揺する私の身体をいとも簡単に抱き上げた。

そして、運ばれる先はすぐ隣の寝室……




「あ、ちょっと…先生」



暴走とも思える友田の行動を止めることなんて、この体制では不可能。
バタバタと足を動かして試みるも、「コラ。暴れるな」と一喝されておしまい。



寝室のベットが目に入ると、生々しい考えが頭をめぐる。

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