恋愛のやり直し方
「綾……」



耳に残る心地よいその声に、そっと瞳を閉じる。

友田が近づいてくるのが分かる。






そっと唇に触れる柔らかい感触。

ツーッとなぞられる体のラインに、思わず息が漏れる。




いつの間にか握られた右手にギュッと力が込められる。





「もう離さないから、覚悟して。離してって泣いて頼まれても、この手を離す気ないから」




「……うん」




たった一言が限界だった。
もっとかわいく返事をしたかったのに、身体から溢れる思いが、グッと喉を詰まらせて、それ以上声が出なかった。




いつの間にか流れた涙を友田の唇が掬っていく






ゆっくりと剥がされていく服。

まるでスローモーションのようにゆっくりと動いている友田の手をボーッと見つめていると、突然手が止まった。
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