恋愛のやり直し方
眩しくて目が覚めた。



モゾモゾと身体を動かすと、背中に回された腕にギュッと力がこもる。





起してしまったのかと顔を上げて見ると、スヤスヤ心地よさそうに眠る友田の顔。





良かった寝てた。






この状態で顔を合わせるとか……恥ずかしすぎる。




こんな朝をどう迎えたらいいのか、本気で悩む自分に苦笑する。






ソロソロと友田を起こさぬように起き上がり、傍にあった衣服をかき集める。


「んんっ」と突然背後でした友田の声にビクッと身体を震わせてしまった。
そっと振り返ると









「やり逃げ?」





腕に頭を乗せた友田がこっちに向かって嫌味なほど爽やかな笑顔を向けている。
窓に背を向けた逆行で見るその顔に、ドキンと胸が高鳴る。






「ばっ馬鹿なこと言わないでください」


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