恋愛のやり直し方
グッと友田の喉が鳴った。



形勢が逆転したみたい。






「………」





あ、黙っちゃった。




「先生?聞いてます?」




「……綾…」



か細く吐息にも似た声。







「はい?」




「今日から2泊ね」



「はっ?」





何のこと?

さっきまでの弱った友田はどこへやら、そこにはニヤリと思わせぶりに笑う友田の顔。





「昨日約束した。覚えてないの?」




「はっ?何?先生どういうこと?」



ピシンとデコピン。



「はい、3泊」




ますます意味不明。





「綾、昨日、俺のこと先生って呼んで怒られなかった?ベットの中で『先生』って呼ばれると、悪いことしてるみたいだから止めてって言ったでしょ?

それでも止めなかったから、ペナルティー決めたじゃん」



「………」
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