それでも私は人斬りだった。

どうして私みたいな女が人斬りなのか。

誰もが疑問を持つだろう。



それはまだ私が幼い時。


私は父が死んで、桂先生に引き取られた。


父の剣士としてのずば抜けた才能を知っていた桂先生は、


その血を引き継いでいる私に刀を握らせた。


案の定。


私は才能を受け継いでいた。

みるみる成長していった私は、長州の『女人斬り』となった。







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