不思議な“キツネ”ちゃん





人の顔を覚えるのは苦手だったから。




彼女の顔は忘れていた。




名前は聞いてもいなかった。




結婚してるとも、思ってなかった。










だから最初はわからなかった。


彼女が、私の最愛の人を殺した、



最低な人だなんて。
< 111 / 163 >

この作品をシェア

pagetop