不思議な“キツネ”ちゃん


アノヒトを死に追いやって
アノヒトと私の人生を壊したくせに。


自分は愛した人の子供がいるのに。

もっと幸せを求めて。

まるで自分が悲劇の主人公みたいに
振る舞う彼女を見て。



私の心の中で燻って消えかかった、
憎悪に火がついた。

今まで我慢してきたものたちが
溢れ出して。





そして、

彼女の未来を邪魔することにした。





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