不思議な“キツネ”ちゃん


真っ黒な世界にいた。


目を開けているのに何も見えなくて。


声もでなくて。




不安でアノヒトの名前を呼ぶけど。


返事なんかなくて。



泣き叫ぶけど。


何も聞こえなくて。








自分が存在してるのかも、


わからなくなった。





確かに「私」はココにいるのに。

誰も気づかない。


誰も知らない。



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