不思議な“キツネ”ちゃん
レジでお会計をして外に出る。
外は夕焼けで真っ赤なに染まっていた。
「はい」
ECOバックから紙パックを手渡す。
無言で飲む姿はまるでむつけた子供だ。
「ねえ」
家が目に見えるようになる時、
また彼から話しかけられる。
「裏切らないよ」
でも何と無く言いたいことがわかって先に話す。
「利用はするかもしれないけど、瀬峰とかに情報とか流さないし裏切らない」
真剣な目をしている啄くんを見上げる。
するとフッと笑られた。
「そーかよ」
そのあと彼はすぐに帰って行った。
買ったばかりの油を使い夕食を済ませた。