不思議な“キツネ”ちゃん

首を傾げていると。


「あんた、何が目的?」

金髪の人が睨みながら言ってきた。



えっ、目的?

目的なんて1つしかないんだけど。


それは、

「探しもの」

これしかないでしょ。

「ん~、探し物って?」

黒髪の人が探るように見てくる。

「赤色の指輪なんだけど、見てない?」

「赤色の指輪?」

銀髪の人が不思議そうに聞いてくる。

もしかして、ないのかな?


ここの住人なら知ってそうだけど。

「それってアイツの~?」

「アイツって?」

でも、黒髪の人は何か知ってるみたい。

てか、アイツって、誰?

「変なやつ、キツネの仮面つけた」

「キツネちゃんの事?」

「そ~そ~」

「キツネちゃんの知り合い?」
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