不思議な“キツネ”ちゃん


「、、、シンヤ君たち、大きいね」


うらやましいなあ。

「そうかな?」

そうですよ。

「いや~それほどでも~」

それほどでも〜、じゃないよ!

少しは分けてほしい。


「おい、バカ。
お前いつまでここにいるんだよ」

、、、バカ。

なんなんだ、この金髪。

ムカつくなあ。


てか、私バカって名前じゃなくて

「鹿野朱里。
私バカって名前じゃないから」


せっかく名前があるんだもの。

名前で、呼ばれたいじゃん?


金髪は居間に皺を寄せながら睨んでくる。

けど、怯まない。

だって。



この人もただの高校生でしょ?



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