不思議な“キツネ”ちゃん


運転手は京を轢いてしまって怖くなり逃走。

京が見つかったのは夜中の2時ごろ。



私たちは京がアイスをかいにいってるなんて

思ってなくて。


部屋で寝てると思っていた。

でも部屋に戻ってみたら。

だれもいなくて。

未来を背中におんぶしたまま。

京を探した。

家族、みんなで。必死に。


見つけたのは京のお父さん。

1時から京の捜索を初めてから1時間後。

京のだいたいの死亡時刻から

約3時間後のことだった。



見つかったときにはもう冷たくて。


京の近くにアイスが人数分あって。

すぐさまお父さんは私たちに連絡してくれて。


お父さんは救急車で移動。


私と未来とお母さんは車で。





信じられなくて。

信じたくなくて。

急いで病院に行った。


まだ、


生きてるって。


祈りながら。
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