不思議な“キツネ”ちゃん

「えっと、わかった。キツネちゃん」


なんとなく、何かを察したのだろうか。

まあ、いいけど。


「ねえ、キツネちゃん」


もうすぐ、一時間目、始まるなー。


てかいつの間にか先生いないし。


みんなはなんか知らないけど

遠巻きで私たち、
いや鹿野ちゃん見てるし。

だったら話し掛けろよ。

まあ、きっと原因は、

「キツネちゃんはキツネだから
キツネの仮面を被ってるの?」

私だけど。
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