不思議な“キツネ”ちゃん


でも来たらめんどくさくなる、かな?

やっぱ、来なくていいや。


みんなの顔、面白すぎ。

せっかくイケメンの部類なのに。


てか、銀髪くん。

目が落ちてきそうだよ。



「もっと、しりたい?」


こてん、と。

首をかしげる。


彼らは聞くのか、聞かないのか。


思案顔している彼らを見ながらソトに
いる輩を観察する。


まあ、鹿野朱里ではないだろう。

本人が自分の秘密をばらされるのに
だまって聞いてるとは思えないし。


ってことは、あいつか。

そんなことを思いながら空を見る。


真っ青だー。

飛んでみたーい。


「俺らは、」

紅い髪の奴がみんなの代表ってことか。


さてさて、どうするのかな?


「聞かないよ」


ありゃ、まじか。

残念だー。


「聞くとしたら直接聞くよ」


そっかー。

苦労してここまで来たのに、なんか、


「無駄だった、な」


私の体力返せー。

ソトにいる輩も居なくなったみたいだし。


私も帰ろっかなー?


「それじゃーねー」

一歩踏み出そうとした時、

「まって!」

声がかけてきた。

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