不思議な“キツネ”ちゃん

俺の言葉でやっとわかったのか優は目を見開いてる。

啄も理解できたみたいだ。

「、、、悪かった。お前に俺の考え方を押し付けたり酷いこと言って」

「いや俺こそ悪かったな。でもまだ俺の中ではあいつは仲間とは認識できないんだ」

「わかってる。お前が凄く慎重だって事は」

すぐに信用出来ないのは慎重だから。

人をモノとして見てるのは逆に言えば人として見る人を大切にできるから。

俺らはお互いの性格の悪いところも長所として考える。

心で繋がるためには相手のことを受け入れなければならない。

そのためにこんな風に考えるのだ。


「それで?」

「いや何がだよ.深夜。いきなり言われてもわかんねーだろーが」

「だから朱理のことだよ」

優は啄の事も考えてるのかすぐには答えない。

啄も同じみたいだ。

「朱理には護衛をつける」

「いいのか?啄」

「もし怪我でもされたら後味が悪い」

啄も自分なりに言葉に気を使ってるみたいでいつもよりゆったりと話す。
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