俺はまだ天使の笑顔を見れなくて
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耳障りな蝉の声

アスファルトからでる熱

じわじわとにじみ出てくる汗をぬぐいなから俺は自転車をこぐ





田中佑輔(たなかゆうすけ)、高校2年


ごく平凡な高校生
名前も普通だし勉強だって出来るわけじゃない

唯一の自慢は毎日坂道をこいでついた体力

それと、飽き性の俺が唯一小学生の頃から続けてきたサッカー



ほんとにそれだけ



キキーッ


「やべっ、チャイムなる！」





駐輪場に自転車を止めた俺は急いで教室にむかった














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