俺はまだ天使の笑顔を見れなくて

2



「そこ、私の特等席なの」




薄い唇が開いて、透き通った声が聞こえてきた

どこか挑発的で強気なその声は、学校での雰囲気とはまるで別人だった


「聞こえてる?」

「あ、ごめん……」



柵から離れた俺
そして同士に平山は柵に近づき、次の瞬間、柵に飛び乗った


「平山っ!!」



慌てて手を伸ばした俺


クスッ




え?



「私が飛び降りるとでもおもったの?」

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