俺はまだ天使の笑顔を見れなくて
「祐輔ーっ、昼飯買いにいこー」
「おー」
午前の授業を終え、俺が席を立とうとしたときだった
「あの、田中っ」
「あ?」
振り返るとそこには牧野がいた
「えと、ちょっと話あるんだけどいい?」
ああ、昨日言ってたやつか……
「わりぃ、汐!先にいってて」
「お、祐輔もなかなかやるねー。
邪魔者はひっこむかー」
何か変な勘違いをした汐はスキップをして教室から出ていった
「で、話ってなに?」
「……ここじゃ話せないの。人いないとこで話すから来て」
牧野は小声でそう言うと、教室から出ていった