俺はまだ天使の笑顔を見れなくて


「祐輔ーっ、昼飯買いにいこー」

「おー」


午前の授業を終え、俺が席を立とうとしたときだった


「あの、田中っ」

「あ?」


振り返るとそこには牧野がいた


「えと、ちょっと話あるんだけどいい?」


ああ、昨日言ってたやつか……


「わりぃ、汐!先にいってて」

「お、祐輔もなかなかやるねー。
邪魔者はひっこむかー」


何か変な勘違いをした汐はスキップをして教室から出ていった








「で、話ってなに?」

「……ここじゃ話せないの。人いないとこで話すから来て」



牧野は小声でそう言うと、教室から出ていった





< 20 / 28 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop