俺はまだ天使の笑顔を見れなくて


昼休み


中庭で購買で買った戦利品を囲んで汐と昼飯を食べているときだった




「そういや学校の裏山の噂知ってる?」


「噂?」




いや、俺もそこまで詳しく知らないんだけど。

汐はそう前置きして口を開いた


「ちょうどこの時期に中学の制服着た女子生徒が展望台にでるらしいよ」

「でる?」

「そーっ、つまりユーレイさん」



くだらな……


「美人だったら付き合おうかな」

「って!こっちは真面目に話したんだぞ!」



ユーレイだとかマジでどうでもいいや

とりあえず夏休みまでに平山にあいさつ返してもらえるようにしよ






セミの声が響く7月

夏休みまであと5日……






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