俺はまだ天使の笑顔を見れなくて
「今日はここまで
家に帰ったら各自体のケアをしておけ」
「「「ありがとうございました」」」
辺りはまだ少し明るかった
駐輪場から自転車を出した俺は、朝汗だくになりながら登ってきた坂を一気に下った
坂の先はT字路になっていて右は俺の家に向かう道、そして左は裏山に向かう緩やかな上り坂
いつものように右に曲がろうとした俺は、ふと汐の言葉を思い出した
裏山にでる……
幽霊なんて信じちゃいない
だけど……なぜか気になる
俺は自然とハンドルを左にきっていた