実は彼、ユーレイでして。
◎エピローグ
朝。
「いってきまぁす」
大きく叫んで、ドアを開ける。
「暑ぅー…!」
ギラギラ照りつける太陽の下、駆け出す。
「よう」
「あれ、桜庭くん?」
駆け出してすぐ、立ち止まる。
「今日部活?」
「そう。えっ、電話した?」
「したよ、3回くらい。レシピ渡しに行くって言ったじゃねーか」
「あちゃー、ごめんね。全く気付かなかった。上がってく?」
「いいよ、部活だろ?渡したら帰る」
「ま、彼女さんに悪いしね」
「それは関係ない。ホラ」
「ありがと」
仏頂面の桜庭くんにレシピを手渡される。
あっ、そうだ。
「これあげる」
「なに、ビニル袋?」
手渡して、歩き出す。
「あんパン?なに、お前あんパン好きだったっけ」
「好きになったの!じゃあね」
暑い陽射しと、桜庭くんの怪訝な眼差しを背にして、再び駆け出す。
雫、今日もあたしは元気です。
元気に、楽しく、生きてます。
fin.
「いってきまぁす」
大きく叫んで、ドアを開ける。
「暑ぅー…!」
ギラギラ照りつける太陽の下、駆け出す。
「よう」
「あれ、桜庭くん?」
駆け出してすぐ、立ち止まる。
「今日部活?」
「そう。えっ、電話した?」
「したよ、3回くらい。レシピ渡しに行くって言ったじゃねーか」
「あちゃー、ごめんね。全く気付かなかった。上がってく?」
「いいよ、部活だろ?渡したら帰る」
「ま、彼女さんに悪いしね」
「それは関係ない。ホラ」
「ありがと」
仏頂面の桜庭くんにレシピを手渡される。
あっ、そうだ。
「これあげる」
「なに、ビニル袋?」
手渡して、歩き出す。
「あんパン?なに、お前あんパン好きだったっけ」
「好きになったの!じゃあね」
暑い陽射しと、桜庭くんの怪訝な眼差しを背にして、再び駆け出す。
雫、今日もあたしは元気です。
元気に、楽しく、生きてます。
fin.