小さな恋のうた
だが、その夜。
琥珀は最後まで愛裕を呼びださなかった
何度か呼ぼうとしたが、
その度に迷ってしまう。

寂しくないか……か。
いつだったかな。
最後に「寂しい」って思ったのは。

愛裕に言われた「寂しい」という言葉
それが琥珀の心の何かに
引っ掛かったのだ。

寂しいって、
どんな気持ちだったっけ……
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