小さな恋のうた
それを理解した瞬間、琥珀は全身の血が 逆流したかのような感触に襲われた。

誰だ!? お前は今日、誰と会っていた?

そう叫びたいのを辛うじて堪える。

何を気にしているんだ。
相手はただのメイドじゃないか。
こいつがどこで誰と会っていようと自分 の知ったことではない。
李家の次期当主たる自分には関係ないことだ。 馬鹿馬鹿しい。
もっと他に考えることがいくらでもある だろう・・・
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