小さな恋のうた
しばらく呪を続けていると鏡に愛裕の姿が浮かび上がり始めた。
いつものメイド服とは違う、余所行きの 洋服に着ている。

見慣れたメイド服とは違う愛裕の姿に、琥珀の頬がゆるむ。
しかし、 その愛裕と一緒に鏡に浮かび上がってきたものを見た時・・・

「・・・っぅ」

琥珀の咽から押し殺したような苦鳴が洩 れた。
< 50 / 95 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop