小さな恋のうた
その青年に愛裕は親しげに話しかけている。 さすがに遠見の鏡も音までは伝えらえないため、何を話しているのかはわからない。

だが、青年に話しかける愛裕の目、表 情、仕草、そしてそれに応える青年の様 子から二人がとても深く心を許しあった 仲であることがわかる。


とても深く、心を………。


琥珀は自分が何を見ているのか理解でき なかった。
いや、琥珀の心が理解することを拒んで ていたのかもしれない。
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