小さな恋のうた
「これか。気にするな」

「そういうわけには。お待ちください。 すぐに看護の者を呼んで参ります」

「気にするなと言っている」

「琥珀様?しかし………」

「聞こえなかったのか?気にするなと 言ってるんだ!用事はそれだけか。だっ たら出て行け!今すぐにだ!」

「琥珀・・・様・・・・・・!?」

急に激しくなった口調をいぶかしがって 琥珀の顔を見直した偉は、 そこで愕然と なった。
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