小さな恋のうた
愛裕は値札を見る度に “こんなに高価なものをそろえて頂く必要はありません!”と 琥珀と紫苑に抗議するものの、あっさりと却下された。
パーティーにお供する時の少し豪華なワンピース、 紫苑の意見で髪飾りやアクセサリーも揃えた。 フォーマルな場所に行く時のためのおとなしめのスーツや、
“下着も必要だわ!”と言う紫苑にひっぱられて、下着や寝間着も購入した。
部屋になかったドレッサーや全身鏡を購入し、最低限の化粧品を買いそろえる。
愛裕は次第に抵抗しても無駄だということを理解し、 琥珀と紫苑のされるがままにされていた。
――今日はまるで着せ替え人形にでもなった気分・・・。
途中、試着室でそう思いながら。
「これで全部ね!!」
紫苑は満足そうに言った。
「でも、こんなことしてもらって…」
「いいんだ 」
心配そうに言う愛裕をさえぎり、琥珀が優しく言う。
「ですか……」
「したいからやっただけなのよ~
そんなこまった顔をしてたら、こっちが悪いことした気分になっちゃうわよ?」
紫苑も笑顔で言う。
「はい、ありがとうございます!!
じゃあ……私、アイスを買ってきますね」
やっと笑顔になった愛裕はそのまま走ってアイスを買いに行った。
パーティーにお供する時の少し豪華なワンピース、 紫苑の意見で髪飾りやアクセサリーも揃えた。 フォーマルな場所に行く時のためのおとなしめのスーツや、
“下着も必要だわ!”と言う紫苑にひっぱられて、下着や寝間着も購入した。
部屋になかったドレッサーや全身鏡を購入し、最低限の化粧品を買いそろえる。
愛裕は次第に抵抗しても無駄だということを理解し、 琥珀と紫苑のされるがままにされていた。
――今日はまるで着せ替え人形にでもなった気分・・・。
途中、試着室でそう思いながら。
「これで全部ね!!」
紫苑は満足そうに言った。
「でも、こんなことしてもらって…」
「いいんだ 」
心配そうに言う愛裕をさえぎり、琥珀が優しく言う。
「ですか……」
「したいからやっただけなのよ~
そんなこまった顔をしてたら、こっちが悪いことした気分になっちゃうわよ?」
紫苑も笑顔で言う。
「はい、ありがとうございます!!
じゃあ……私、アイスを買ってきますね」
やっと笑顔になった愛裕はそのまま走ってアイスを買いに行った。