愛の言葉は囁かない
propose
「結愛が大学を卒業したら、結婚しよう」
高校1年生の誕生日、2つ年上の裕貴くんからプロポーズされた。
「うん…」
私が頷くと、嬉しそうに笑顔を向ける。
「よかった。
好きだよ、結愛」
愛の言葉を囁く裕貴くん。
私は裕貴くんが、大切。
ずっと一緒にいてくれるこの人が、好き。
だから
「うん。私も…」
大事な裕貴くんと、ずっとずっと一緒にいるんだ…―