人間ゲーム
【第13章】リアルの私立の高校
転校
あの時よりは時間はかからなかった。
オレがアルバイトしなくていいしな。
転校することを決意してからオレは何日か普通に学校へ通い、帰り際に突然の転校話を未来に言った。
案の定未来もクラスのヤツらも驚いていた。
そういえば、オレって色々と突然言うよなー‥。
まぁ、それもオレの個性だしな。
「修也ー!新しい制服届いたわよ。」
多分声の大きさからして玄関からだろう、母さんがオレを呼ぶ声が聞こえる。
広人がいるから、制服はすぐに届いた。
自分の部屋を出て玄関へと向かう。
「あ、修也。届いたから部屋へ持って行きなさい。」
「わかった、いよいよ明日だ‥。」
「ふふっ、そうね。頑張りなさいよ。」
母さんがオレの肩をポンと叩いた。
母さんの最大の応援だろう。
わかったとぎこちなく笑って、制服を持ち部屋へと戻った。
いよいよだな‥‥。
綺麗にたたまれてある制服をハンガーにかけてクローゼットへ閉まった。
緊張していることを家族に気づかれないように無理やり笑顔をつくって一日が終わった。