人間ゲーム
「あぁ、確かにそうだな‥。」
「反応薄っ!!」
翔がわざとらしく驚いた顔をする。
「嘘くさすぎるだろ‥、その驚き方。」
「いいじゃねーか!驚くことも大事だろ?」
「まぁな‥。」
少しは怯える生徒もいても良かったのだが、誰一人そんな素振りを見せない。
最初の頃は怯えたりしていたのに‥。
ゲームの選択ミスか?
それとも‥??
「なんかさ~、教室の雰囲気変わったよな~。」
「そうか‥?」
わざとわからないフリをする。
「あー‥、前はさ?仲良くしようと必死だったのに、ゲームが始まってから他人に興味がない自己中心的な生徒が多いな‥って思う気がする。」
「自己中心的か。」
「まぁ?勝手な自論だったりするんだけどなぁー。命がけのゲームをしたらと変わっちまって~、恐ろしいわ。」
オレの肩を叩きながらヘラヘラと笑う。
オレは伊藤翔を甘くみていたようだ。
観察力が鋭い。
オレは観察力は昔から人より鋭い。
だからこのゲームで見つからない自信があったからゲームを実行した。