人間ゲーム
今日は学校がつまらないとは思わなかった。
学校になれたのか‥?
やはりクラスのヤツらと話し、同じ教室にいる時間が長いほどなれてしまうのだろう。
なれてしまったらゲームが続行できなくなる。
クラスの人と話しつつ、かつなれないように情を持たないようにしなくては‥。
廊下で笑顔で話している女子たちを見ながら生徒玄関へと向かう。
「さて‥次はどうしようか‥。」
そう言いながら、黒の携帯電話を出そうとする。
ん‥‥?
気のせいではなかったか‥。
黒の携帯電話を出そうとしたがやめた。
やはりオレは誰かにつけられているらしい。
誰かはわからないが、確かに後ろで人の足音が聞こえる。
そしてオレが止まるとその足音も止まる。
まだ一つしかゲームをしていないのに早いな‥。
なぜか笑みがこぼれた。
まるでライバルでも出来たかのような不思議な気分だ。
自然に歩きながら近くにあったトイレへと入った。