人間ゲーム
【第6章】第二ゲーム開始
家帰宅
「ただいまショコラ‥。」
あれ?
いつもは玄関で待ってくれて、オレに近寄ってくるのに‥。
おかしいな。
リビングか?
疑問に思いながらリビングへ向かうと、ショコラ隅でうなっていた。
「あ‥、ごめんな?今日ご飯あげるの忘れて。朝寝坊してそれどころじゃなかったんだよ。」
ヴー。
オレの言い訳を聞くことなく、うなり続ける。
リビングの空気が少し重苦しくなった。
「はぁー‥。」
あれ?
そういえばオレ、何でショコラ飼ってるんだっけ‥?
たまたま拾った捨て猫?
それともペットショップで買った?
考えれば考えるほど脳が混乱する。
顔も思い出せない親からプレゼントでもらった気もしてきた。
そういえばオレ‥。
この家の事もショコラも、普段当たり前のようにいるからなにも思ってなかったけど、なにも知らない‥。
わかってない‥のかもしれない。