人間ゲーム
今日は少し満足した一日だった。
幻の焼きそばパンが食えただけで、オレは幸せだ。
そういえば最近ゲームをしてない。
二回はなんとか成功したが、ネタがもう底をつきてしまった。
想像しているゲームと現実でおこるゲームは全く違うからだ。
いろいろな矛盾を解決しながらゲームを考えなければならない。
意外と難しいものだ。
だが頭の中で、
「楽しいゲームやろう!」
「この教室のルールを壊すんだ!!」
という声が聞こえ、オレの中を掻き回す。
‥そろそろ考えないとな。
「久しぶりにあそこに行って見るか。」
そんな独り言を言いながら、教室を出る。
「うわっ、何ぶつかってるの!マジウザいんだけど。」
「ご、ごめんなさい!!」
オレが教室を出てみると、またいつものように三浦百子がイジメられていた。
ぶつかる瞬間を目撃したが、どうみても向こうからぶつかってきている。
そしてそれを見てみぬフリをする生徒‥。
おい、それどころか先生も見てみぬフリをしてるじゃねーか!?
学校が腐ってる原因はこれか。
なんなヤツら‥。
ゲームとは関係なくこの手で‥。
まずは廊下で暴れて先に進めないから。
「ごめんな、オレを通して‥。」
イジメているヤツらと三浦百子の間をワザと割ってはいる。
「今わざとだろ!!調子に乗りやがって!!」
「でしゃばるな!!」
口々と女子たちの口から暴言がとぶ。
女子って思っていたより怖いんだな。
「やっぱりわかるかー。あのな?お前らそんなことしてる場合じゃないだろ?恐ろしいゲームで三人も殺されて。」
自分が殺したのに、恐ろしいゲームってよく言えるな。
自分で言って少し笑えてきた。