人間ゲーム
「‥ふ?」
ふ?
三浦百子の顔を見ると、まぶたがかすかに動いている。
そしてゆっくりと目を開ける。
「うわっ!!?何!?」
少し柄にもなく涙目になっていたオレをみて三浦百子がバッと起き上がった。
まだ状況が理解できてないのかオロオロしている。
「‥死んでなかったのか!?」
「え!?死んで!?いや、ただ寝てただけだよ?」
お互いが驚いていた。
三浦百子は目を覚ましたらオレがいて、だから驚いているのだろう。
寝てた‥?
‥うわっ!!
オレ恥ずかしすぎるだろ!
涙目になって死んだかと思っていたら実は寝ていたなんて‥。
「もしかして死んだと思ったの?」
赤くなったオレに気づいて少しニヤニヤしながら言う。
「え?‥あぁ、いや‥何してるのかなと思って近寄っただけ‥うん。」
平然を装っているが心の中のオレはパニックしている。
「あ、そうなんだ!」
少しニヤついていたがスルーしてくれた。
前から誰かに似ているなと思っていたが広人に似ている。
だがそれ以外にも他の誰かに似ている。
誰だっけ?
「あれ?なんで教室なんかで寝ているんだ‥?」