人間ゲーム
「おい‥待てよ、このメールって‥!」
キシ宛に送られてきた内容とオレ宛に送らきた内容を見る。
そしてある結論にたどり着いた。
とても最悪な結論に‥‥。
「まさか‥!?」
急いでネコバックの中に二つの携帯を入れて外へでた。
それ以外をいれる時間はない。
一分一秒遅れたら取り返しのつかないことになりそうだから。
自分が今何をしたいかわからない。
この手で何人も殺して‥。
ただ復讐と命がけのゲームで人を殺しても恐怖や絶望も感じなかったオレが‥。
まさか誰かの死をくい止めに行くとは思ってもみなかった。
オレ矛盾しすぎているだろ!!
心の中でツッコむ。
あたりは暗く、このまま闇へと吸い込まれそうになる。
だがオレは走り続ける。
コケて膝や手にすり傷ができて血が出た。
息ができず、死にそうなくらい苦しい。
広人たちもこのくらい苦しかったのだろうか‥。
それでもオレは学校へと無我夢中で走り続けた。
ただ一人の女のためなんかに‥。